失敗しないフィラメント選び|PLA・PETG・ABS・TPUの違いを用途別に整理した

3Dプリンター
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3Dプリンター フィラメント 選び方に迷っていませんか?PLA・PETG・ABS・TPUの4素材を用途別に整理して、初めての人でもすぐ選べるようにまとめました。

お疲れ様です。りょぐ(@ryog_gadgets)です。

3Dプリンターを買って最初にぶつかる壁、それが「フィラメント何使えばいいの問題」です。
PLA?PETG?ABS?TPU?って、全部カタカナ4文字で並んでても意味わからないですよね。

この記事では、実際にBambu Lab P2SでPLA・PETG・ABS・TPUを使ってきた僕が、素材の違いを用途ベースで整理します。
スペック表じゃなくて「どんな時に使う?」に絞って書くので、初めての人でもすぐ選べるようになると思います。

※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。


この記事でわかること

  • PLA・PETG・ABS・TPUの使い分けルール
  • 「強い」という言葉の意味が素材によって違う理由
  • 各素材の向いてる用途・やめた方がいい用途
  • 迷ったときのチェックリスト

まず結論:3Dプリンター フィラメント 選び方はこれだけ覚えればOK

用途が決まってないうちは、以下のルールで選べばほぼ間違いないです。

用途・状況選ぶ素材
細かい造形・室内使用・とにかく綺麗に出したいPLA
割れたくない・水回り・実用品として使いたいPETG
熱が絡む・粘りが必要・工業部品っぽくしたいABS(環境が整ってるなら)
ゴムっぽい素材・滑り止め・衝撃吸収TPU

「PLAは強い」「PETGは強い」って両方見かけますが、ここで言う”強い”の中身が素材ごとに全然違うんですよね。ここがズレると永遠に迷います。次のセクションで整理します。


“強い”ってどういう意味か整理する

強度という言葉には、大きくこの4つが混ざっています。

  • 剛性:たわみにくさ(カチッとしてる)
  • 引張強度:引っ張っても切れにくい
  • 靭性(粘り):曲がったり耐えたりして割れにくい
  • 耐熱:熱で柔らかくならない

PLAが「硬い=いい」に刺さるのは剛性寄りの話。ABS・PETGは粘り・衝撃耐性が効いてくる。
ここを分けると、素材選びが急に簡単になります。


PLAフィラメントの特徴と向いている用途

いいところ

PLAはとにかく印刷がラク。反りにくいし、表面も綺麗に出やすい。
剛性が高めなので、デスク小物とかカチッとした形が気持ちよく作れます。

ここで事故る

衝撃に弱い。落としたり、負荷が一点にかかるとパキッと割れやすいタイプです。

あと熱。PLAはだいたい55〜60℃あたりから「なんか柔らかくなってない?」が始まります。
夏の車内・日当たり・熱源近くは普通に地雷です。

向いてる用途

  • デスク小物、ケースの試作、治具、飾り
  • まず形を作って検証したいプロトタイプ
  • 室内で熱と衝撃が少ない場所

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PETG:実用品の万能枠。強いというより「折れにくい」

いいところ

PETGは「PLAより割れにくい」「水・湿気に強い」「実用品向き」で語られがち。
引っ張り方向の強さだけ比べるとPLAが有利な場面もありますが、衝撃耐性や耐久性の方向でPETGが強い、という理解がいちばん使いやすいです。

PETG嫌いになるポイント

糸引き(ストリンギング)。これが出ると急に雑な印刷物になります。
リトラクション調整・温度管理・乾燥が効きます。乾燥は地味に大事。

あと削ると粘る。PLAみたいにパキッとはいかず、モサモサ残る感じがあります(ここは好み)。

耐熱の目安

だいたい70〜90℃あたり。「PLAだと熱で怪しい」くらいの用途をPETGに逃がすのはかなりアリです。

向いてる用途

  • ちょい負荷がかかるブラケット類
  • 水回り・湿気が気になる場所の小物
  • 「PLAで作ったら割れた」ものの置き換え

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ABS:耐熱と粘りの代わりに、反りと臭いを背負う

いいところ

ABSは工業感ある部品に寄せられる素材。耐熱が必要なときに候補に上がります。粘りもあって、割れ方がPLAと違う(割れてもパキッじゃなくちょっと粘る)。

これが本体

反りやすい。あと臭い。
なので基本はエンクロージャ(囲い)前提です。「環境を整える覚悟があるか?」がABSの分かれ道。

ちなみに僕がP2Sに買い替えた主な理由の一つがABSを使いたかったからです。A1 miniはABS非推奨なので。

耐熱の目安

だいたい95〜110℃あたり。PLA・PETGより明確に上なので、熱が絡むならABSを選びたくなるのは合理的です。

向いてる用途

  • 熱が絡む可能性があるパーツ(窓際・車内・熱源近く)
  • 衝撃や粘りが必要な固定具
  • 多少難しくても性能を取りたい用途

▼ Bambu Lab純正ABS(AMS対応)

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TPU:ゴム担当。曲がる、滑らない、守ってくれる

いいところ

TPUは柔らかい。曲げても戻る。
滑り止めや衝撃吸収でこれじゃないと無理な場面が出てきます。

しんどいところ

速く刷ろうとすると暴れがち。速度は諦めるのが早いです。ゆっくりやれば安定します。

向いてる用途

  • スマホ・ガジェットの保護、バンパー、当たり防止
  • 脚ゴム、滑り止め、衝撃吸収
  • 硬い素材(PLA/PETG)と組み合わせた「守るパーツ」

▼ ELEGOO TPU 95A(柔軟性・精度バランス良め)

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用途別まとめ:僕ならこう選ぶ

作りたいものおすすめ素材理由
デスクに置く小物・プロトタイプPLA綺麗・反りにくい・扱いやすい
日常でガシガシ使う部品・水回りPETG割れにくい・耐湿性あり
熱が絡む・工業パーツっぽいものABS耐熱・粘り(環境要)
滑り止め・衝撃吸収・ゴムっぽいものTPU柔軟性・復元力

フィラメント選び方に迷ったら、このチェックリストを使ってください。

失敗しないチェックリスト

  • 夏の車内・窓際・熱源近くに置く? → PLAは避ける(55〜60℃が危険ライン)
  • 落とす・ぶつける・割れたら困る? → PETGかABS(衝撃耐性寄り)
  • とにかく成功体験が欲しい初回? → まずPLA
  • 換気や囲いが厳しい環境? → ABSは慎重に(反り・臭いのコスト)
  • 柔らかさ・ゴム感が必要? → TPU一択

フィラメントの保管にも注意

どの素材も湿気を吸うと印刷品質が下がります。特にTPUとPETGは影響が出やすい。
乾燥ボックスか防湿ケース+乾燥剤での保管がおすすめです。

▼ フィラメント乾燥機(印刷しながら乾燥できるタイプ)

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▼ 防湿ケース(温湿度計付き)

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まとめ:素材は”担当制”にすると迷いが消える

改めてまとめます。

  • PLA = 綺麗担当
  • PETG = 実用品担当
  • ABS = 耐熱・粘り担当(環境込み)
  • TPU = ゴム担当

この担当制で考えると、素材選びで悩む時間が減って、印刷して改善する時間が増えます。
そっちの方がよっぽど楽しいので。

…まあ結局、新しいフィラメントは気になって増えるんですけどね。

実際に3Dプリンターで何を作るか迷っている方は、3Dプリンターで「作るもの」と「作らない方がいいもの」もあわせてご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

フィラメント関連でわからないことがあればお気軽にコメントもしくはX(@ryog_gadgets)までどうぞ。


3Dプリンター本体が気になる方は → Bambu Lab P2S レビュー|A1 miniから乗り換えて分かったメリット・デメリット完全まとめ

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