iPhone 17 Pro用バックパネルを3Dプリンターで自作|27gまで軽量化した話

3Dプリンター
3Dプリンターで自作したiPhone 17 Pro用バックパネル
画像:RyogDesk / note

iPhone 17 Pro用のバックパネルを3Dプリンターで自作し直したところ、前作の約50gから27gまで軽量化できました。今回は、単なる作例紹介ではなく、どこを改善したのか、なぜその構造にしたのかまでまとめます。

完成形としてはまだ途中ですが、MagSafeまわりの磁力カメラバンプの合わせ方軽量化という3つの課題に対して、かなり前進できました。

今回の作り直しで解決したかったこと

  • 外側向きのMagSafe磁力をもっと強くしたい
  • カメラバンプ周辺の形状を見直したい
  • 全体重量をもっと軽くしたい
  • トップコート頼みではない仕上げに近づけたい

前回作ったバックパネルは、使っていくうちにトップコートが剥がれたり、MagSafeアクセサリーの固定力が弱かったりと、実用面の課題が残っていました。特にスタンド系アクセサリーでは、展開時に外れてしまうことがあったので、この点は優先的に改善したかった部分です。

製品版を見て設計のヒントを整理した

参考にしたのは、MYNUSの純正バックパネルの考え方です。全面がぴったり密着するのではなく、縁とMagSafe部分を中心に成立させる構造になっていて、自作でもこの発想はかなり参考になりました。

また、外側用の磁力とiPhone側の固定の考え方を分ける必要があることも見えてきました。自作ではパーツ点数を増やしすぎず、まずは外側アクセサリーの保持力を上げる方向で組み直しています。

以前のバックパネルの状態
前作で気になっていた仕上がりと構造の課題

CADでは厚み違いを最初から比較前提にした

今回は、0.5mm、1.0mm、1.5mmの3パターンを印刷して強度を見比べる前提で設計しました。感覚で決めるより、まず試してから厚みを絞るほうが早いからです。

iPhone本体形状には角のフィレットやカメラ周辺の逃げがあるので、見た目以上に微調整が必要です。このあたりは、実測と仮合わせを前提に設計したほうが無難です。

バックパネルのCADイメージ
厚みと逃げ形状を確認しながら設計した段階

印刷は縦方向が正解だった

この手の形状は、直感に反して縦に印刷したほうが見た目が安定します。理由は、角度のついた面を上向きにすると積層痕が目立ちやすく、表面品質が一気に崩れやすいからです。

印刷にはBambu Lab P2Sを使いました。普段使いでもかなり扱いやすい機種で、Bambu Lab P2Sのレビュー記事でも書いた通り、こうした試作を何度も回す用途と相性がいいです。

縦方向での印刷の様子
表面品質を優先して縦方向で印刷

厚み比較の結果、1.5mmが現実的だった

  • 0.5mm:サポート除去時に破損しやすく実用外
  • 1.0mm:見た目は悪くないがペラペラ感が残る
  • 1.5mm:完全ではないが強度と軽さのバランスが良い

特に1.5mm版は、強度を確保しつつ重量をかなり抑えられました。マグネット込みで27gまで落ちたので、前作よりずっと扱いやすいです。厚みを削ったことで、結果的に外側MagSafeアクセサリーの保持感も改善しました。

1.5mm版の仕上がり
軽量化と強度のバランスが見えたプロトタイプ

今回の印刷設定

  • サポートあり
  • 0.08mm High Quality
  • 壁面数2
  • 充填密度100%

ここは今後も詰める余地がありますが、現時点では見た目と強度のバランスが取りやすい設定でした。フィラメント選び次第で仕上がりは変わるので、素材側の検証も今後やりたいところです。

まだ残っている課題

  • マグネットの干渉によるわずかな浮き
  • マグネットの透け感
  • iPhone本体とのズレ防止
  • カメラ穴まわりの見た目の詰め

特にカメラ穴まわりは、見た目を優先すると肉厚が厳しくなり、機能を優先すると開口が大きくなりがちです。このあたりは純正品を見るほど簡単ではなく、自作らしい悩みどころだと感じています。

装着状態の確認
まだ調整したいポイントは残っている

使用したもの・検討したもの

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FAQ

なぜ縦方向で印刷したのですか?

角度のついた面の積層痕を目立ちにくくするためです。表面品質を優先するなら、この形状は縦方向のほうが有利でした。

1.5mmで十分な強度は出ますか?

現時点では実用寄りの妥協点という印象です。完全に余裕があるわけではありませんが、軽さと扱いやすさのバランスは最も良好でした。

次に改善したいのはどこですか?

磁石の干渉、位置ズレ、カメラ穴の見た目の3点です。特に薄くて強いマグネットを使えれば、かなり前進できそうです。

まとめ

今回の作り直しで、iPhone 17 Pro用バックパネルの自作はかなり現実的なところまで来ました。27gまで軽量化できたのは大きく、MagSafeの使い勝手も前作より改善しています。

まだ完成ではありませんが、自作アクセサリーはこういう試行錯誤の途中経過こそ面白いです。今後さらに詰めたら、また続報としてまとめます。

参考リンク

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